昼寝後の動悸は一時的な自律神経の乱れが主な原因

昼寝をした後に動悸を感じた経験はありますか?

夜の睡眠とは違い昼寝の場合、寝すぎると動悸がしたり気だるくなったり、なんだかスッキリしません。

これはいったいどういったメカニズムなのでしょう?

今回は、昼寝をした後に動悸がなぜ起こるのか、考えてみたいと思います。

結論からいうと、昼寝後の動悸はほとんどが一時的なものなので、過度に心配しなくても大丈夫なようです。

ただ、昼寝後に体がだるい、動悸がするなどスッキリしない場合にはちょっと生活の見直しが必要かもしれません。

胸に痛みを感じる、動悸がなかなか治らないなど普段と違う症状があれば早めに病院で診てもらいましょう。

昼寝後の動悸はもしかしたら寝過ぎかも

昼寝の適切な時間とされるのが15分〜20分。

なぜこのくらいがいいのかというと、これ以上寝てしまうと深いノンレム睡眠のステージに入ってしまい、夜の睡眠に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

また、昼寝をすると本来ならその後スッキリするはずです。

しかし、体がだるくなったり動悸がしたり、スッキリしない場合は昼寝の時間が長い、もしくは夜の睡眠が十分に取れていない可能性が考えられます。

夜の睡眠が十分にとれていなかったり、ストレス過多などで自律神経のバランスが崩れていたりする場合、昼寝後のだるさや動悸などスッキリしない状態になりやすいかもしれません。

昼寝後の動悸の多くは一時的な自律神経の乱れであって、病気ではない可能性の方が高いでしょう。

しかし昼寝を取り入れる前に、夜の睡眠の状態や昼寝をする時間、仕事で無理をしすぎてはいないかということを振り返ってみてはいかがでしょうか。

頻繁に起こる、長く続く場合は受診を

  • 頻繁に昼寝をした後に動悸がする
  • 動悸が長く続く
  • 胸に痛みを感じる
  • 呼吸が苦しい

など、なんだか一時的なものではなく、体の調子が悪いなと感じたら病院で一度みてもらうことをおすすめします。

ほとんどの場合は一時的なもので過度な心配はいらないでしょうが、なかには何か病気が隠れている場合もあります。

お酒を飲む機会が多いと動悸がしやすい?

また、これは経験上の話ですが、お酒を飲む機会が続くと動悸がしやすくなる印象です。

これはなぜなのか東洋医学的に考えてみると、お酒は「熱」の性質を持つ飲み物となります。

熱といっても温度が高いということではなく、体の内に熱をこもらせてしまう東洋医学的な考えの「熱」です。

さらにお酒は「湿」という性質も持っています。

「湿」というのは体にとって余分な水分のことで、「湿」が「熱」と合わさることでドロドロとしたものに変わってしまいます。

大量でなくても、お酒を連日飲むことによって「湿」と「熱」が蓄積していってしまい、体の中のドロドロが進行してしまうことが考えられます。

さらに東洋医学でいう「熱」は上の方に登る性質があるので、動悸やめまいといった症状を引き起こしやすくなります。

体の中をドロドロにさせないためにも、お酒と同じ量のお水を飲めればいいのですが、これがなかなか難しいんですよね。

もしもお酒を飲む機会が多く、昼寝の後に動悸がしやすいなと感じたら、お酒の量を控えるなどちょっと調整が必要です。

個人の経験のためエビデンスはないのですが、お酒を飲む機会が多い方はビタミンB1と亜鉛をサプリメントで補給してみるのもいいかもしれません。グルタミンも翌日の気だるさが少しやわらぐため、個人的にはおすすめです。

15分〜20分の昼寝がおすすめ

昼寝を推奨している企業も増えてきています。

たしかに眠気をそのまま我慢して作業をするのは苦しいものです。

頭をしっかり働かせて作業するためにも、昼寝はおすすめです。

しかし先ほどお話したとおり、昼寝の時間が長いと気だるさが残ったり夜に眠れなくなったりと逆に体によくありません。

目安となる昼寝の時間は15分〜20分以内。

それ以上寝すぎてしまうと、起きた後だるさが残る可能性があります。

また、昼寝の前にコーヒーなどでカフェインを摂取しておくと覚醒作用で深い眠りに入らず、起きた後のスッキリ感も違いますよ。

おわりに

動悸に恐怖心を覚えるとさらに気にしてしまって、ますます怖くなるという恐怖のループに入ってしまいます。

昼寝に限らず動悸がすると心配だし、怖いですよね。

先ほどもお話しましたが、

  • 痛みが出る
  • 頻繁に動悸がする
  • 長い時間動悸が治らない
  • 呼吸が苦しい

など、一時的なものではなく、なんだか体の調子が悪い場合は一度病院で診てもらいましょう。

通常はしばらくすると動悸は治ります。

ぼくもたまに自分の心臓がドキドキしているような気がして、不安になるときがあります。

怖いから気にしてしまいますが、そうするといつまで経っても気になって仕方なくなります。

でも、基本的には大丈夫です。

動悸がするからといって眠気を我慢するのではなく、昼寝が許される環境なら体のためにも仕事のためにも仮眠をとった方がいいです。

しっかりと休んで、午後からの仕事に備えましょう。

ただし、夜の睡眠に影響がない範囲で。

参考文献

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