今回は「なぜ寝違えが起こるのか」「どうすれば予防できるのか」ということをみていきたいと思います。
実際に役に立つ体操もご紹介しますので、ぜひやってみてください。
目次
なぜ寝違えは起こるのか
寝違えは首だけの問題というイメージがあるかと思いますが、首の動きは背骨(胸椎)や肋骨の動きとも関わりがあります。
じつは、背骨の柔軟性が低下していると、首への負担が増えてしまうのです。
胸椎や肋骨の動きが硬くなると、首だけで動こうとしてしまう
横を向いたり後を向いたり頭を動かすときは、首だけではなく胸椎や肋骨も連動します。
しかし、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をしてしまい、背中まわりが固まってしまうと動きの可動域が首に偏ってしまい、筋肉や関節を痛めやすい状態になってしまいます。
呼吸が浅くなると背中が固まりやすくなる
ストレスや疲労などで呼吸が浅い状態が続くと、肋骨の動きが小さくなり、背中まわりの柔軟性が低下してしまいます。
深い呼吸ができない状態は、寝違えのリスクを高めてしまうとも考えられます。
寝違えを予防する2つの体操
寝違えを予防するためには首だけでなく、背中や肋骨の柔軟性も大切ということがわかりました。
ということで、普段からこのあたりの柔軟性を体操で高めておきましょう。
背骨をねじる体操
胸椎の柔軟性を高める体操です。
- 仰向けに寝る
- 片膝を90°に立てる
- 立てた膝を反対側へ倒して、身体(胸椎)をゆっくりひねる
- 顔は天井を向ける
- ゆっくりと3回ほど深呼吸する
- 反対も同じように行う
このような体操を3セットほど行うといいでしょう。
おそらく、呼吸もしやすくなると思いますよ。
身体がねじれる感覚が背中あたりにもあればOKです。
肋骨を動かす体操
肋骨の柔軟性を高める体操です。
- 立った状態で、両手をバンザイする
- 指を組み、手のひらを天井に向ける
- 身体をゆっくりと横に倒す
- わき腹と肋骨の伸びを感じる
- 左右数回ずつ繰り返す
この体操をしてあげると肋骨が動くようになり、呼吸がしやすくなります。
背骨と肋骨が動くと寝違えにくくなる
胸椎周辺には大きな筋肉が多く、この部分が固いと首の細い筋肉に過度な負担が生じてしまいます。
ご紹介したような体操で胸椎と肋骨がしっかりと動くようになると、首だけで動くようなことが防げるため、寝違えを起こすリスクが減ります。
また、胸椎や肋骨の柔軟性が高いと深い呼吸がしやすくなり、副交感神経もしっかりと働くようになります。
そのため、寝違えだけでなく、深く眠れるようになったり肩がこりにくくなったりといった状態の改善にもつながります。
まとめ
寝違えは首だけでなく、胸椎や肋骨の柔軟性が低下していることも原因に考えられます。
今回ご紹介した2つの体操は背中まわりの動きを良くして、呼吸のしやすい状態になり寝違えの予防に役に立ちます。
とても簡単な体操ですので、朝起きたときや仕事の合間など、習慣化してみてください。
寝違えだけでなく、肩こりや睡眠の質も上がるかと思います。
参考文献
- Shriya Joshi et al. Asian Spine J(2019) Thoracic Posture and Mobility in Mechanical Neck Pain Population: A Review of the Literature. doi: 10.31616/asj.2018.0302
- 日本整形外科学会「寝違え」