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免疫力を高めるとは
よく「免疫力」という言葉を目にしますが、そもそも免疫というのは高めることが可能なのでしょうか?
免疫というのは自然免疫にも獲得免疫にも様々な細胞が関わっていて、それはそれぞれが程よい加減で働き、システムとして機能しています。
例えば、最近目にするサイトカインストーム(免疫細胞が出す情報伝達物質が過剰に出てしまう状態)新型コロナに関してはどうやら免疫細胞の一つであるマクロファージが過剰に反応し、他の細胞を活性化させようと炎症性の情報伝達物質を過剰に出すから臓器の障害が起きるようです。(専門家ではないので細かくは・・ごめんなさい)
では、免疫が高まるというのはどういう状態なのでしょうか?
サイトカインストームの例から見ると、このマクロファージの過剰反応も免疫力が高まった状態と言えなくもないですよね。
しかし、疲労などで免疫システムの低下が起こり、風邪を引く確率が高くなるのは事実。果たして「免疫力」というものは高ければ健康なのでしょうか?
これはおそらく間違いで、そもそも「免疫力」という言葉は雰囲気で使用されているだけのものと言えそうです。
免疫システムはときに過剰に高まってしまうこともあり、うまく機能しなくなったりすることもあるため一概に「免疫力」という言葉一つでは表現できません。
身体は複雑でムズカシイネ・・
免疫力という言葉の使われ方
じゃ「免疫力」ってなんで使われるかというと、何かサプリメントを売ったり僕らのようなセラピストがサービスを提供するときに都合がいいから使用しているだけの言葉なのでしょう。
こんな風に書くとあたかも「免疫力」と使用しているもの全てが悪者に見えてしまいますが、そういうことではありません。
僕も正直、イメージで伝わりやすいので使います。
大切なポイントは何か健康に良いとされる情報をキャッチしたときに自分の中で精査して咀嚼すること。
今は様々な情報で溢れていて、健康情報もちょっと検索すれば山ほど出てきます。
しかし、誰かにとって良かったとしてもあなたにとっては良くないかもしれません。
インフルエンサーと呼ばれる人も、お仕事としてその商品をピックアップしているだけで本当に愛用しているとは限りませんよね。
これだけ情報に溢れている世の中です。すぐに飛びつかないで考えてみる、ということが大切になってくるのではないでしょうか。