歳をとると女性は骨が弱くなる、なんてことを聞いたことがありませんか?
確かに、骨粗鬆症は男性よりも女性の方が発症しやすいと言われています。
これは何故なのでしょうか。
栄養不良など色々と要因は考えられますが、その1つに女性ホルモンの低下があげられます。
女性ホルモンは骨を作る補助もしている
女性ホルモンには骨基質というものをつくる作用があります。
骨基質というのは骨の硬さと弾力を担っているもので、コラーゲンとアパタイトというものでできています。
要するに骨です。
女性ホルモン低下により、この骨基質が減少してしまうことが骨が弱くなる原因と言われています。
骨基質というものが減少すると、そこに付着していたカルシウムも骨の組織から溶け出して、骨が弱くなるという仕組みです。
また、カルシウムが付着する場所である骨基質が減少することで腸から運ばれて来たカルシウムがくっつくことができず、骨の成分になりにくくなってしまいます。
カルシウムを効率よく血液中に吸収するためにはビタミンDが必要なのですが、そのビタミンDが体内で作用するのにも女性ホルモンは関係しています。
このような仕組みが骨粗鬆症の発生率を高める1つの要因となっています。
大切なのは食事と運動
それでも、全員が骨が弱くなってしまい骨粗鬆症になるわけではありませんよね。
この差は何なのでしょうか。
ポイントはやはり食事と運動です。
高齢者となっても元気な人はよく食べますし、動いています。
身体に対する女性ホルモンの恩恵は大きいのですが、閉経して低下したとしても基本的なことを続けていれば骨粗鬆症のリスクは低くすることができます。
いつからでも身体は変化しますので、無理にダイエットなどせず、ちゃんと食べて運動しましょう。