美容鍼についてです。
- 美容鍼ってどんな効果があるの?
- お顔に鍼をするとなぜリフトアップやシワが消えたりするの?
- お顔に鍼なんて、痛そう
- 血は出ないの?
- 美容整形していてもやって大丈夫か
- どのくらい通えばいいの?
といった「美容鍼ってなに?」に答えていきます。
今回は美容鍼の血流に対する効果についてお話します。
鍼をすると血流が良くなる
鍼をすると筋肉が緩み血流が良くなりますが、軸索反射なんてことが起こり血流は更に促進されます。
神経末端に生じた興奮が神経の分岐に沿って逆行性に伝播する現象。鍼刺激によりポリモーダル受容器が興奮すると、軸索反射によって受容器末端から神経伝達物質が放出され、コリン作動性神経の末梢血管に働いて血管拡張(フレア)、膨疹(浮腫)が生じる。
「国試黒本/鍼灸あマ指師編・下巻」
鍼刺激で血流が良くなるということです。
では、血流が良くなることでどのような効果が期待できるでしょうか。
くま、くすみの改善
血流が良くなると老廃物をウォッシュアウトしたり、ターンオーバーを促して目の下のクマやくすみの解消につながります。
クマやくすみは、お肌そのものが原因ではなく、いわば瘀血(おけつ)の状態。
「瘀血」
一般に血液の運行が円滑でない状態、あるいは経脈から溢れたまま消散しない血液を瘀血という。瘀血は病理産物の1つであり、発病素因の1つでもある。
東洋医学ポケット用語集
つまり、冷えや栄養不足、ストレスなんかで血流が悪くなり古くなった血液が滞ってしまう状態のこと。
鍼をして血流が良くなると、この瘀血も解消することができてクマやくすみで暗くなっていたお顔が明るくなります。
また、お顔や頭にはツボがたくさん存在しているため、お顔にする美容鍼で身体の状態も良くなったりする可能性もあります。
ニキビの改善
ニキビはホルモンバランスの変化やストレス、睡眠不足、乾燥肌なんかで皮脂が過剰に分泌されて毛穴が詰まり炎症を起こした状態です。
僕も思春期にたくさんできてしまい、悩まされました。
そんな憎たらしいニキビですが、種類によっては鍼での改善が期待できるんです。
- 初期段階の「白ニキビ」
- 皮脂が空気に触れて黒くなった「黒ニキビ」
- アクネ菌が増殖し炎症した「赤ニキビ」
- 赤ニキビが膿んでしまった「黄ニキビ」
- 膿だけでなく血も溜まった「紫ニキビ」
この中で「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」に対しては鍼での効果が期待できます。
なぜかというと、血流が良くなるとターンオーバーが促され、老廃物がウォッシュアウトされやすくなり炎症が治まっていくためです。
「赤ニキビ」の場合だと、鍼をした直後に赤みが引いていたりします。
大人だけでなく、思春期の方にも美容鍼は効果的と言えます。